随分前に予約していたこの本がやってきました。
半年くらい待ったかと思います。それくらい人気のある本です。
稲垣えみ子さんの「家事か地獄か」
タイトルから家事の嫌いな人に救いの手を差し伸べる、そんな本なのかなあって漠然と思っていました。
ところが‼️です
そんな甘っちょろいモノではありませんでした。さすがは稲垣さん‼️と拍手を送りたくなります。
ご自分もかつては家事をする時間がなくて、家事がきちんとできない自分を責めていたそう。
ところが会社をやめて時間ができてみたら、家事の魅力に気づきます。
そしてこうまで言い切っています。
人生を左右するのは金でも名誉でもなく家事力の有無
私は家の事、つまり家事は嫌いじゃありません。
自分の周りを整えていたいから。
忙しくて家事ができなくて、掃除しなくちゃと思いながら暮らすのは、苦痛でしかありません。
それなら10分早く起きて、とか、テレビを見る時間を削ってとか、時間を捻出したらイイのです。
この本でも同じようなことが言われるのかなぁって思っていたら、その思惑は根底から覆されました。
家事を減らすための工夫が色々書かれているのです。
例えば冷蔵庫をやめたら、その日に食べるものを作るだけ。
と言うシンプルな生活になりその結果、家事に割く時間が圧倒的に減ったなどなど。
家事をいかに減らすか、と言うことに焦点が当てられています。
今までの家事のハウツー本とは視点がまるっきり違うのです。
私もこの本を読んで、とにかくシンプルに暮らしたくなりました。
何しろ今の私はモノが多すぎます。
10年ほど前、両親が亡くなって実家の片付けをした時、その物の多さに驚きました。
それも使っていないものがほとんどでした。
今のままではいけない、と強く思いました。
残すもの、捨てるものを分けて整理しなくては‼️と。
と言うことで家事についての本で、モノを減らしたくなった私です。
断捨離が流行った時、全く食指が動かなかったのですが、家事を減らすため、と言う目的の方がわかりやすくて私の性に合っている気がします。
と言うことでひょんなことから、片づけ欲求が高まっています。
還暦を迎えて、人生の新しいスタートを切ったばかりのこの時期に、ふさわしい気づきなのかもしれません。