今日で9月も終わり。だいぶ涼しくなって読書の秋も堪能できそうです。
ですが、冬の到来は早く、快適な気候は長くは続かないとの予報です。今のうちにやりたいことやっておく方が良さそうです。北の地からは紅葉も始まったとの知らせが。。
寒くなる前に色々やっておきたい私です。
さてお気に入りの場所でこの本を見つけました。
まだ読んだことがなかったのです。
でも実家にはありました。妹が大事にしていた本でした。
一度貸してもらったのですが、しばらく読めなくていたら、いつのまにか片付けられていてそのままになっていた本です。
お気に入りの場所で少しだけ読んで、続きが読みたくなってその足で図書館から借りてきました。
毎日少しずつ読んでいます。
主人公のモモはほとんど言葉を話しません。でもモモに話を聞いてもらいたい人が後をたたないのです。ただ話を聞いてもらううちに、みんな心が穏やかになって帰っていきます。
それで感じたことがありました。
今の世界は言葉が多すぎないか?ということ。
毎日毎日ネット上では言葉が溢れかえっていて、常に私たちはその言葉の嵐に晒されています。
見れば読んでしまいますし、いつのまにか随分と時間が経っていた、そんなこともしばしばです。
で、その言葉たちが後に残っているか、と思うとそんな言葉はほとんどありません。
その言葉の嵐は、この本の中に出てくる時間泥棒と同じです。
言葉の持つチカラは偉大ですが、今の世の中に溢れかえっている言葉のほとんどにはそんなチカラはなく、ただ人々の時間と労力をむしり取っていく。。
そう思うと、何だかここに書くのも気が引けてしまいます笑
モモが教えてくれたのは、言葉の持つチカラにそれほど頼らなくても、人同士はコミュニケーションができる、ということ。
何でも言葉にしなくては相手に伝わらない、そう思うのはちょっと違う、そんなことを感じました。
言葉の嵐からもちょっと距離を置きたくなる、そんな気にさせてくれる本です。
そして読んでいるうちに、モモに話を聞いてもらっている、そんな気分になっている私がいて、ココロがとても穏やかになります。
一度読んだ本でも時間が経ってから読むとまた感じ方が違って、いつ読んでも本ってイイですね。