道端に彼岸花を見つけました。10月に入ってもこれほどきちんと咲いているのは、とても珍しいです。
毎年お彼岸に決まって咲くものと思っていたのが、ここ数年は少し早めに咲くことが多くて、今頃はすっかり枯れている彼岸花でしたのに。。。変な気候です。
そんな変な気候で体調を崩している方も、多いのではないでしょうか。
あれだけ暑い日が続いたのですから、身体もおかしくなって当たり前ですね。
これからは、暑さで疲れた身体を癒しながら、寒い冬に向けて準備の期間です。
今読んでいるこの本には、そんな季節ごとの暮らしのヒントが書かれていました。
実はワタクシ、この本の著者、楊さちこさんの講座をただいま勉強中なのです。
それで、先生の本をあれこれ読んでいるのですが、「確かに‼️」と思うことがいっぱい書かれています。
特に印象深いのは
身体を固めてはいけない
ということ。
例えば身体を冷やせば固まるし、水分不足になって乾燥すれば固まる、動かなければ固まる。
だから、「氷入りの飲み物なんて香港人は飲まない」って書いてあります。
暑い時でもです。
飲み物を頼めばほとんどが氷で、かき氷だって山盛りのものが流行っていて冬でも食ベる、そんな日本とは大きく違うようです。
20代の頃に私は深圳に数ヶ月滞在し、その間香港は何度も訪れました。確かに亜熱帯の香港でも、食事中に冷たい飲み物を飲むことはほとんどありません。ビールだってろくに冷えてなくて、ほぼ常温でした。
それは、当時の冷蔵事情によるものかと思っていましたが、もともと冷たいものを口にしないからだったのですね。
そして乾燥することに対して、確かに皆敏感でした。
ちょっと長くなりますが、1988年の中国での体験談を。。
一度中国国内を旅行した時のことです。
西安に行ったはイイものの、西安から深圳に帰るときに寝台車の切符が取れなくて、硬座(インウオ)という二等車両で泣く泣く帰ったことがあります。
(その時の体験は凄まじかったのですが、それはまた別の機会に。。)
乗るとすぐに、何だか周りで大騒ぎです。なんだなんだ〜と思っていると、どうやら私の乗った車両の給湯器が壊れていて使えない、とのこと。
当時は(今はどうなのか知りません)水道水は飲めませんでした。ですので必ず煮沸したものを、お茶で飲んでいました。水自体が美味しくなくてお茶で味付けしないと飲めなかったからです。
ですのでどこに行っても給湯設備があるんです。どこにでも、です。列車内にもなんと‼️各車両に給湯器がありました。
それでは飲み物が無い、と周囲の人々は大騒ぎです。勿論お茶なんて売ってませんし、自販機なんてそもそも当時の中国には存在していません。(北京でも見たことなかったので)
隣の車両まで行ったらなんとかなる、と言う話になったようですが、とにかくものすごい数の人々が乗っているので、隣の車両まで行き着くのが大変なのです。
人だけではなくて、家畜(確か豚だった🙄)も一緒に載せてる人もいて、とにかく何をするのもスムーズじゃなくて涙
お茶が飲めない、と言うのは中国の人たちにとっては許し難いことのようでした。空気も乾燥していますしね。ですがそれだけではなく、小さい頃から身体を乾かさないような食事が普通だったのかも、とこの本を読んで思いました。
そういえば、列車内で食べる食事も面白かったです。食堂車なんて有ってもたどり着けないですし、お弁当なんて言う気の利いたものは売っていなくて、止まる駅ごとに何か手軽に食べられるものをそれぞれが買っていました。
どこかの駅では水餃子でしたし、他の駅ではラーメンみたいなものだったり。汁物が多いんです。なのでみんなそれを入れる容器持参でした。
私は、そんな容器も持っていませんし、とにかく食中毒が恐ろしかったので、列車に乗る前にゆで卵とパンみたいなものを買っておいたんです。列車内で具合が悪くなったらトイレにも行かれず、それだけにとどまらず重症化すれば、日本に帰れなくなるかもしれなくて。
で、私が何も買わずにいるので、周囲の人があれ食べろこれ食べろって色々勧めてくれるのです。
でも私は食中毒が怖くて食べられません。それでも色々言ってくださるので、手持ちのゆで卵を差し上げようとしましたら、みんな一様に「喉が渇くからいらない」って言うんです。
喉が渇くから、と言う理由でゆで卵を食べない、それがびっくりでした。確かに給湯器が壊れていたせいもあるかもしれませんが、勧めた人全員が同じ反応でした。
喉を渇かさない食事、だからスープ類が多かったのか‼️
と今になってその理由がわかりました。
そうです、スープ、中国語で湯(タン)は食事に必須です。
食事の一番最初に必ず飲みます。一度何人かで食事をしていた時、スープが最初に来なくて別の料理が来てしまった時も大騒ぎでした笑
「湯(スープ)がまだきてない!早くもってこい!!他の料理が食べられないじゃないか!」
最初にスープ、それにもちゃんと理由がありました。
温かいスープを最初に飲むことで、胃を柔らかくし、消化を促すためなのだそうです。
最初に冷たいもので胃を冷やしてしまっては、胃が硬くなってしまってうまく働きませんので。
そう思うと、最初に味噌汁に口をつけてから食事する、という日本の食事の仕方は身体的には正しいのですね。
その車両に外国人は私一人で、日本人だとわかると周囲はとても親切にしてくれました。結局その電車には、33時間ほど(一日以上‼️)乗っていましたが。。予定では確か半分くらいの時間だったと思います。
その時の体験は凄まじかったですが、他では得られないものばかりでした。そして、ゆで卵の謎がいまになって解けました。
乾燥で身体を硬くしない、そのためだったんですね。
これから本格的に秋になってくると湿度が下がりますので、秋は乾燥への注意が必要です。
お水を飲むだけではなく、食事からも上手に水分を摂ることで、乾いていない柔らかい身体で冬を迎えたいです。
身体を固めないために別のアプローチも‼️
朝起きてすぐに、ストレッチもちょっとやってみたりしています。
それで何かが変わったら嬉しいですし。
今朝から始めたのですが、心なしか身体が楽です。
そして…
お昼を食べるとだるくなることが多いののですが、今日はそれがない‼️
そんな即効性があるなら毎日やらなくちゃ❣️って今はテンション爆上がり中です😆